がらくたおもちゃ箱

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【漫画レビュー】一風変わった甲子園の目指し方- 野球漫画「ラストイニング」

「さわやか、ひたむき、正々堂々を禁止するー」。こんな言葉を投げ方けたのは監督で、相手は甲子園を目指す球児達だ。

ラストイニング―私立彩珠学院高校野球部の逆襲』は、中原裕の野球漫画で、『ビッグコミックスピリッツ』にて2004年から2014年にかけて連載されており、第1回サムライジャパン野球文学賞ベストナイン受賞の受賞作品でもあります。

 

私は野球漫画が好きで今まで様々な野球漫画を読んできました。

「キャプテン」ドカベン」「ダイヤのA」「あおい坂高校野球部」「MAJOR」などなど、古いものから新しいものまで色々と読んできました。

ただ、そんな中私の愛用しているマンガワンで全巻一気読みキャンペーンが始まったのです。

manga-one.com

 

もともとマンガワンでスピリッツと並行して連載していた、「ワイルドピッチ」を面白いな〜と思って毎週楽しみだったのですが同じ作者の人の前に書いてた漫画が全巻イッキ読みできると聞いて軽い気持ちで読み始めました。

spi-net.jp

 

6000円課金しました。

 

正直なところ、少し前の作品に関しては面白そうな漫画はあらかた読んでいたと思っていたので、こんなに面白いと思わなかったのです。

 

面白いと思った理由1. 「監督がなかなかのクズ(最初の印象)」

そもそもの話として、昔問題を起こした監督が学校に招致されてから物語が進んで行くのですが、その問題というのが「過去審判の判定に納得が行かず、殴った」というものなのです。さらにさらに、監督になる前の職業が「インチキ営業セールスマン」。一応この監督が漫画の主人公になると思うのですが、高校野球漫画で主人公の監督が後ろめたい過去を持った上に元インチキセールスマン、こんなに面白そうな漫画がかつてあっただろうか...

 

面白いと思った理由2. 「頭良さそうな話の作り」

野球の練習や試合などで元インチキセールスマンの手腕が発揮されます。少なくともよくある気合いと根性で戦うのではなく、研究、分析による理にかなった野球が展開されるのです。これによるジャイアントキリング。爽快感もあってたまりません。

 

面白いと思った理由3. 「選手達の成長」

全44巻の中で1巻と44巻で一番違うのは選手達の力でしょう。監督は初め、選手達をとある例えにして選手達を区分けします。その区分けごとに良いとこがどんどん伸びていきどんどん試合にも勝っていく。最初はなんだかなぁ、頼りないなぁと思ったひよっこ選手達がたくましく成長する姿はついつい読み終わってからまた読み返してしまいたくなりますね。

 

 

 

 

そんなこんなで先日読み終わった「ラストイニング」ですが、最近読んだ漫画の中では一番面白かったかもしれないタイトルです。

今連載している「ワイルドピッチ」も楽しみに読んでいこうと思います。

 

WILD PITCH!!!(1) (ビッグコミックス)